Tutorial(チュートリアル)とは

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 イギリスの伝統的な「個人指導」を言います。
 17世紀に、貴族の子息が個人教授を伴って名門イートン校に入るようになったことが、Tutorialの始まりで、それがやがてエリート養成教育につながったようです。現在でもイギリスの多くの大学では、「Tutorial」という個人指導が行われています。この教育システムが、オックスフォード、ケンブリッジ大学の2校だけでも140人を越えるノーベル賞受賞者を輩出する程、教育水準を上げた要因だとも言われています。
「チュートリアル」という呼び方は、やがて世界中の大学で使われるようになりました。最近では「チュートリアル」は単なる「個人指導」の代名詞に止まらず、『ブランド』になりつつあります。長野市内でも、「チュートリアル」という文字の看板や広告を見かけることが多くなりました。気がつかれた方もいると思います。では、「チュートリアル」とは、どのような個人指導なのでしょう。
( 同名のお笑いコンビがいますが、違いますよ!笑 )

「オックスフォード大学」
(UTS国際教育センターHP) より

 オックスフォード大学の教育を特徴づけ、その高い学問的水準を維持し続けている理由は、チュートリアル・システム(個人指導方式)による授業にあります。全ての学生には担当の指導教員(チューター)がつき、毎週与えられたテーマについてリサーチをし、チュートリアルに臨みます。チュートリアルは、週1回1時間程度。学生は1人~4人で、自分の意見を主張したり、別の考えを受け入れながら深い議論を行います。(略)オックスフォード大学のチュートリアルの厳しさは有名で、準備のための徹夜は当たり前、前日は緊張で眠れない夜を過ごす学生も多いという。

「遙かなるケンブリッジ」
(藤原正彦著) より

 週に一度、学生は1名か2名単位で教官の直接指導を受ける。これはチュートリアルと呼ばれる。ケンブリッジ大学では、学生の主体的な学習研究が重視されるから、チュートリアルは、ケンブリッジ教育の枢要と見なされる。現在でもそのまま残っているのは、伝統を尊ぶという以上に、イギリス人の教育観、学問観を表しているのかもしれない。
      
(Cambridge University)

 
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